愛媛県新居浜市は6日、2019年度の運用開始を目指して市役所西隣に整備する総合防災拠点施設の基本設計案を発表した。消防本部や災害対策本部、市防災安全課、非常用発電設備など市の災害関係部局と資機材を、免震構造の新施設に集約して危機管理体制強化を図る。総事業費は約55億4000万円。
 設計案などによると、施設は鉄筋コンクリート造5階建て。建築面積2103平方メートル、延べ床面積7612平方メートル。当初の計画では4階建てだったが、被災時のライフライン早期復旧に備えて水道局も移転させる計画に改め、5階建てに変更した。総事業費は約1割増加した。
 市役所敷地内の旧郷土美術館と消防旧庁舎を今年7月から解体し、約1年後に新施設の建設工事に着手する。19年10月に供用を開始する予定。